うお座の感受性

2014年09月11日 20:29

わたしの子宮は
膨らませすぎて
破裂した風船のようにぐったりと
からだのなかに寝そべっている。

びゃあびゃあと泣いた後の
脚はなぜか痺れているのに
どこか心地よく、
きっと悲しみは食卓の上で
ホイップクリームでおめかしした
パンケーキのように
規則正しく切り取られて
この小さな部屋のエアーポケットに
食べられてしまったのだろう。


あなたを悲しませたくない。
そう思いすぎたわたしはきっと
脳に、胸に、肺に、胃に、
からだと頭のありったけの隙間に
いろんなものを詰め込みすぎたんだろう。
涙と、嗚咽と、吐瀉物となって、
一度に全部が溢れ出した。


それなのに2時間後のわたしは
いつものように服を着て、
歩いて、地下鉄にのり
いつものように一日を過ごしている。

何事もなかったかのように、
他愛のない話で笑っている。



もう一人のわたしはいつも、
絶望するわたしをどこかで見ている。
それはとても冷静で、デッサンをするように、
まるで人ごとのように。



「あなたはとても素敵な作品になるわ。
 そう、とってもね」



遅れていた地下鉄ももう、
いつの間にか通常運転に戻っている。
サラリーマンに、学生、みんなが、
足早に家路を急いでいた。