Secret Garden

2015年03月23日 22:42
投げた小石が三度跳ねて
川面をすべる
あなたみたいに
遠くになんて無理よ
初めての遊びは
砂と晩秋の匂い
 
 
背の高い葦に隠れた
わたしを見つけてみて?
もういいかい
もういいよ
そこにいる?
さぁどうかしら
 
 
わざとつかまってあげる
あなたが顔を
少しだけかたむけたら
わたしは当たり前のように
そっと目を閉じる
わたしは知っていた
そうするために
生まれてきたのだから
 
 
わたしはあなたの
たった一本の 骨からつくられた
真っ赤な血液をそそがれ
丁寧に肉を描かれ
艶やかな黒髪に
仕上げのリボンを結んで
あなたが今 一番好きな
色の、形の、仕草の、
女の子に生まれた
 
 
はじめまして 世界
はじめまして わたしの恋人
わたし 生まれたばかり
何だって楽しくて
大声を上げて 笑っていた
11月のわたしたち
青空に愛されて
手をつないでいた
 
 
抱きしめられたら
あなたとわたしは ひとつの生き物みたい
つめたい風の中 
静かに息をしている
 
 
淀みなく 清らかに
あなたを想い
わたしは 今日生まれた