りんご飴

2014年10月27日 00:39

恋の果実 赤い宝石
祭り囃子と共に
今年もやってきた


ひとつ 一目惚れの恋
ふたつ 二人の距離近づけ
みっつ 見とれて言葉失くす


笛の音 耳を突き
絡めた指 白く
覗く舌 遠い憧れ
そのりんご飴になれば
僕はたちまち
君がくちびる寄せる相手


僅かな背丈の差
浴衣の首筋 立ち昇る
赤く熟れた 果実の香り



人混みの中でも僕は
すぐに君を見つけるよ
理由なんて
「好きだから」以外に
なんて言えばいいのだろう?



だけど今年も
それを言えないまま
「以上」と「未満」のあいだで
僕の想いは今年も
せつなく つのっていく