oxygen

2014年10月22日 21:26

「こんなところまでは誰も

助けに来ないだろうね」

なんて あなたは笑った




水平線 届きそうなくらい

浮かんだふたり

世界中に内緒で

わたしたちは恋人

地図にない海のまんなか

水着なんてここに

捨てていっちゃおうかなぁ


 

光、跳ね

ふたり足りない オキシジョン

一粒ずつが飛び散る宝石

今年一番はしゃいで

誰も来ないよね って

なぜか何度も言い合う

もしかして

触れてみたいって

あなたも 思ってた?



いちばん深いところへ

二人で行こうねって

指切りして落ちていく

ここは誰にも届かないところ



絡ませた脚

もどかしく もつれて

波に広がる髪

重たく揺らぐ




愛し合うのに

必要なものなんてない

わたしとあなたがいれば

他にはもう なにもないよ



吐息のリングを指輪に

誰にも知られずに

結ばれたいな

 

 

飲まれ、闇

あふれだすオキシトシン

穢れなきオゾンの膜

静かに開けば ほらね

ここはあなたにしか

届かないところ