メルクリウス

2015年11月17日 22:29
淋しさは時に衝撃となり
わたしという存在を
破壊しようと
突然現れるけれど 残念ね
星の軌道のように
わたしは流れて溶ける
 
知識をつけるでもなく
長い時間の中で ことばとからだは
ただ しずかな鈍色に 
磨かれていった
 
唐突に 悲しみが襲うたび
わたしのハートがきしむ
その度に融解し 姿を変え
新しい形に生まれ変わるよ
 
ドアの隙間 すり抜けるように
あなたの臓器泳ぐ わたしは猛毒
 
 
やわらかな肉の下に
真っ赤な血潮を携え
生こそは罪悪  それなのに
なにも思わずにみんな
すれ違っている様が
わたしにはあまりにも
おそろしいの…
笑ってしまうくらいにね
 
一度に溢れて 空気に混ざり
あなたの精神をさまよう わたしは猛毒