鈍色の虹

2014年04月27日 22:46

見えないものを
掻き出すように
みんながわたしのこころに
指をねじ込んで
無理矢理広げていくから
わたしはある日
熟れた果実のように
潰れて地面に広がった


指先で思い切り
突いてみた喉
我慢していた言葉たちは
さっき食べたごはんと一緒に
下水管にのまれて
見えないところへ
行ってしまうの


わたしはいつの間にか
はがねのように
硬くつめたくなっていった
くりかえしくりかえし
人混みの中で
痛みがわからなくなって
つよくかなしくなっていった


水たまりに鈍く広がる
重油の虹


十代の片隅で
うずくまって震えている
わたしは今日も黙って
鶴を折っているのです