桜の庭

2014年04月27日 23:01

夢中になって影踏みしてる
あなたの無邪気な姿は
わたしもきっと通ってきた道


黒い髪がさらりとこぼれ
隙間から覗く八重咲は
わたしが見たことない
桜なのでしょうか


庭先のみどりが
まぶしく瑞々しい季節です


夏はすぐそこまで来ていました


庭師は大きなはさみを
大空に振りかざし
踊るようにあなたを
めちゃくちゃに踏み荒らす
健やかに育ったあなたを
足蹴にして蝕む


待っていたはずの季節を
わたしはいつまでも
好きになれないまま


愛されるはずのあなたを
わたしはいつまでも
守れないまま


あなたはいつまでも
引き千切れそうな
笑顔のまま