シロップ漬けのそれ

2014年04月27日 22:53

一瞬の時計を見る仕草が
じれったいけど
見ないふりをした


「ごめんなさい」と
「いっしょにいたい」
好きと嫌いのドローゲーム


わたしは多分このまま
息ができずに
溺れて死んでしまう


わたしは
海月のように漂っていました


そして
大きく口を開けた
深海魚のあなたに
多分このまま
食べられてしまうのです


名前をよんで
わたしのほんとうの名前を
だれも知らないわたしの
ほんとうの名前を
よんで、こっちにおいでと
いってよおねがい


少しだけかわいがったら
おもいきり傷つけて
そのあと抱きしめて
何もなかったように
まるで、何もなかったかのように
時計戻して


「ごめんなさい
でも一緒にいましょ 」
わたしはきっと
溺れて死んでしまうでしょう


あなたという大きな
水たまりの中で
わたしたちは
シロップみたいに
べたべたに溶け合って
やっとやっとやっと、
ひとつになれるのです