カノープス

2014年04月27日 22:38

そんなふうに隣で眠られて
平気でいられるほど
おとなでもないけど
冗談がかわせないくらい
こどもでもないの
黒猫はシンデレラみたいに
階段駆け上って
ひらりと月に消えた
わたしは夢の中であなたをさがす
あなたは夢からさめて
わたしをさがしている
ハサミを手にして
昨日と今日を切り分けた
流れ星のタッセル
夜空のカーテンとめて
カノープスがみてる
夢と昨日の間で
すれ違いざまに
あなたの手のひらがふわりと
わたしのあたまをなでていったのは
ねぇ
気のせいかな?
明るくなっていく街
魔法がとけるのと同時に
新しいいちにちがはじまるの
さむいねってつぶやいたけど
あなたはどこにもいない
だきしめたつもりで
わたしの腕のなかから
つめたい11月の朝の
空気だけがすり抜けていった